かなりいい話
2021年5月15日 15時25分稲作は校区の大切な産業・文化です
前回の「上林小学校日記」で、田植えを実施したことをお知らせしました。本年度、感染対策を講じて実施したのは、稲作が校区の大切な産業であるとともに、先人から受け継がれてきた自然と共生するための様々な知恵があることを実感するためです。
東温市の社会科副読本には「さんばい降(おろし)」という、豊作を田の神様に祈る文化があることが記されています。画像は、さんばい降をするためのの準備です。
「田植え網」は、手植の時代に等間隔に苗をそろえるためのガイドとして使われてきました。
このように、地域の産業と文化を実感を伴って学ぶことのできる稲作の体験学習は、上林小学校の「特色ある教育」の一つです。
それだけに、今までは、地域や保護者の方にもご参加いただき、盛大に実施していましたが、本年度はそのような状況ではありません。しかも、田植えは時機を逃しては実施できません。
教職員に救世主がいました!
「先生方、大丈夫ですよ。何とかなります。」
そう言ってくださったのは、農業もされている本校の校務員さんです。
田植えができるよう、水や苗の管理をしていただき、当日は児童のサポートをしてくださいました。
田植えが終わるころには、用水路をせき止めて足洗い場にしてくださいました。
田植え作業が終わった後も、すばやい動きで残った苗を植えてくださいました。
さらに、最後は、抜いた水をもう一度田に入れ直してくださいました。
上林小学校は、自然に恵まれ、地域の方々に恵まれ、更にスタッフにも恵まれていることを実感した田植えでした。
大切な田をお貸しいただいている地域の方、水資源や水路の管理をしていただいている上林資源環境保全会のみなさま、そして、われらが校務員さん、たくさんの力を借りて、上林っ子は、「地域に学び、地域に愛着と誇りを持つ」経験ができています。
ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。