とうおん子ども科学&環境会議~その2
2020年10月3日 11時36分ぜひ、その1からご覧ください。
いよいよ、フィールドワークの開始です。運動場に出た途端、児童が昆虫を捕らえました。
「すごい!今、日本に昔からいたアカトンボと言われるものは減ってるんだよ。これは、ナツアカネというアカトンボの仲間です。指紋の油を付けると弱るから、指で挟むようにして持つよ。」
昆虫の持ち方や双眼鏡の使い方を教えていただき、近くを散策しました。
吉富先生は、植物をよく見ています。植物を見ると、それを食べる昆虫がそばにいるのだそうです。
「桐の木の葉の裏には…いた!白と黒にはっきりと分かれた小さな虫がいたでしょう。これは、シロクロゾウムシというんだ。昆虫が好きな人は、パンダって言ってるよ。」
「鳥が飛んでいるね。鳥も昆虫を食べます。鳥を見るとどんな昆虫がいるかも分かるんだよ。今見えているのは、サシバ。きれいな環境のところにしか住めない、タカの仲間だよ。」
「イナゴ(左)とトノサマバッタ(右)の大きな違いは、顔のつくりです。バッタには、のどぼとけのようなものがあって、イケメンだよ(笑)。」
「これは、アカバキリガの幼虫です。敵が近づくと、全身を揺さぶり何かを広げて威嚇するよ。でも、毒はないし、本当はおとなしい幼虫なんだよ。触れる人はいるかな?」
みんなで、おそるおそる触ってみました。
「本当だ!柔らかくて気持ちいい。」「慣れるとかわいいかも?」
身近なところにたくさんの自然があり、それが豊かなことを実感する機会となりました。また、身近な動植物にも名前や個性があり、地域の先人が生活に生かし、受け継いできたことを学びました。
地域学習を重んじている上林小学校にとって、本年度の「とうおん子ども科学&環境会議」もすばらしい学びとなりました。
愛媛大学の吉富博之先生、東温市環境保全課の皆様、この度は誠に有難うございました。