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新しい生活様式【5月25日】

2020年6月13日 06時59分

 中学校の理科では「生物の多様性と進化」という単元があります。その中で、チャールズ・ダーウィンが1835年(ダーウィン22歳)にガラパゴス諸島に到着し生物の観察をしたことが触れられています。ダーウィンはゾウガメの甲羅の形やフィンチ(鳥のなかま)のくちばしの形がガラパゴス諸島の島々によって異なった形になっていることに気付きました。例えば、ゾウガメは植物を食べて生活をしています。地面に生えている草が豊富な島ではドーム型の甲羅となっていますが、地面に草はなくその代わりにサボテンが豊富にある島ではクラ型の甲羅になっています。

 そこで、ダーウィンは、サボテンを食べて生活するゾウガメは首が上に伸びやすいようにクラ型になり、高く伸びたサボテンを食べられるように変化したと考えました。

 当時、「生物」は神々がつくったもので「不変」であるとされていましたが、ダーウィンは1859年(ダーウィン50歳)に「種の起源」という本を発表しました。その中で「生物」は長い年月をかけてその土地の環境に合わせて形を変化させることが書かれていました。今では、「進化」を考えるうえでとても大切なもととなっていますが、当時は「神を否定するのか」とすさまじい非難を受けました。そのような中、ダーウィンは「誰が正しいかではなく、何が正しいかが重要である」と話し、実際に観察した記録を基に自分の考えを理論的に述べました。

 さて、現在、新型コロナウイルス感染症に関する話題は様々あり、情報もあふれています。そのような中、何が正しいものか見極める力を付けるとともに、多様な価値観を育てる必要があります。上林小学校では、感染防止についてよく考え、自ら行動できるように指導をしていきたいと考えています。また、感染防止に向けての新しい生活様式を意識するような学校生活を心掛けています。例えば、写真のように適切な距離を保つように足形を付けてみたり、飛沫感染を予防するためにフェイスシールドや透明シートの設置をしたりしています。今後とも上林小学校の教育活動に、ご理解ご協力をお願いします。